湘南暮らしのリアルなメリット・デメリット~海辺の街で見つける私の理想の暮らし方~

湘南と聞くと、多くの人が「おしゃれ」「海の近くでのんびり」「サーフィンやアウトドアが楽しめる」といったイメージを持つのではないでしょうか? 実際に湘南に住んでいる私が、リアルなメリット・デメリットをお伝えします。湘南エリアへの移住を考えている方や、単純に湘南の暮らしに興味がある方の参考になれば嬉しいです。

湘南の基本情報

まず、「湘南」と一言で言っても、エリアによって雰囲気がかなり異なります。一般的に湘南エリアと呼ばれるのは、神奈川県の相模湾沿岸部で、代表的な地域としては以下があります:

  • 鎌倉市: 歴史的な寺社仏閣と自然が調和した観光地としても人気
  • 藤沢市: 江の島や片瀬海岸があり、湘南の中心地的存在
  • 茅ヶ崎市: サーファーの聖地と呼ばれるほどサーフィン文化が根付いている
  • 平塚市: 相対的に物価が安く、湘南の中では住みやすい街
  • 逗子市・葉山町: 高級住宅地としても知られ、落ち着いた雰囲気

私が暮らしているのは藤沢市のエリアですが、各地域を行き来しながら湘南ライフを満喫しています。それでは、実際に住んでみて感じた湘南暮らしのメリットとデメリットを詳しくご紹介します。

湘南暮らしのメリット

1. 海がすぐそばにある開放感!

湘南の最大の魅力といえば、やはり海! 歩いてすぐの場所に海があることで、ちょっとした散歩やリフレッシュが気軽にできます。朝の海辺はとても静かで、波の音を聞きながら歩くだけで心が落ち着くんです。

また、海沿いをランニングしたり、ピラティスやヨガをしたりする人も多く、健康的なライフスタイルを送りやすい環境が整っています。海を眺めながらのエクササイズは格別で、都会のジムとは比べものにならない開放感があります。

私のお気に入りは朝5時頃の海辺です。人が少なく、水平線から昇る朝日を見ながらのウォーキングは、一日を前向きに始める原動力になっています。夏は早朝の海水浴も気持ちよく、一日の始まりに海に入るという贅沢な時間を過ごせます。

季節ごとの海の表情も魅力で、夏の賑やかな海水浴シーズンだけでなく、秋の穏やかな波、冬の力強い荒波、春の優しい潮風など、一年を通じて海からパワーをもらえる環境は湘南ならではです。

2. 空気がきれいで自然が身近!

都心に比べると空気が澄んでいて、深呼吸すると気持ちがいい! 海風が吹くことで空気の循環もよく、気候も穏やかなので過ごしやすいです。特に都内から移住してきた友人たちは、「空の青さが違う」と口を揃えて言います。

また、少し車を走らせれば山や川などの自然スポットにもアクセスしやすく、アウトドア好きにはたまらない環境です。例えば、鎌倉の裏山ハイキングコース、大磯から二宮にかけての丘陵地帯、さらに足を伸ばせば箱根の山々まで、多様な自然を楽しめます。

四季の移り変わりも感じやすく、春は桜並木の散策、夏は海水浴やマリンスポーツ、秋は紅葉ハイキング、冬は澄んだ空気の中での富士山鑑賞など、季節ごとのアクティビティが充実しています。

私の週末の過ごし方は、天気が良ければ自転車で江の島まで行き、そこから鎌倉方面へ海沿いをサイクリングするコースがお気に入り。道中の景色を楽しみながら、気になるカフェでひと休みするというシンプルな贅沢を堪能できます。

3. 新鮮な食材が手に入りやすい

湘南には農家直売所や、地元の新鮮な魚介類を手に入れられる市場があります。スーパーでも地元産の野菜や魚が並ぶことが多く、食生活の質が上がるのを実感。私は最近、地元の野菜を使って簡単な作り置きをするのにハマっています!

特に魚介類は鮮度抜群で、江の島近くの漁港では朝獲れたしらすや季節の魚を直接購入できます。しらす丼をお家で簡単に作れるのは湘南暮らしの特権です。また、三浦半島からのお野菜も新鮮で、路面販売している無人の野菜スタンドで思わぬ掘り出し物に出会うこともあります。

私のおすすめスポットは

  • 鵠沼海岸の朝市: 毎週日曜の朝に開催される地元の食材マーケット
  • 茅ヶ崎漁港: 活気ある雰囲気の中、新鮮な魚を購入できる
  • 藤沢の農家直売所: 季節の野菜がリーズナブルな価格で手に入る

こうした場所で買い物することで、地元の生産者さんとの交流も生まれ、食べ物への感謝の気持ちも深まります。また、地産地消の生活は環境にも優しく、SDGsの実践にもつながっています。

4. カフェやおしゃれなお店が充実!

湘南エリアにはおしゃれなカフェやベーカリー、雑貨屋さんがたくさん。特に朝早くから営業しているモーニングカフェが多いので、朝活をしたい人にはぴったりです。海を眺めながらコーヒーを飲めるテラス席のあるカフェも多く、非日常感を味わえます。

オーガニックやヴィーガン対応のカフェ、サーフカルチャーを感じるビーチハウス風の店舗、古民家をリノベーションした和モダンの空間など、バラエティ豊かなお店が点在しています。

特に江の島〜鎌倉エリアは観光客向けのおしゃれなお店が多いですが、地元民に愛される隠れ家的カフェも各地にあります。平日の空いている時間に訪れると、ゆったりとした時間を過ごせます。

また、フリーランスや在宅ワーカーにとっては、Wi-Fi完備のカフェや、ワーケーション対応のコワーキングスペースも増えてきているので、働く環境としても魅力的です。私も時々気分転換に海の見えるカフェでリモートワークをすることがあります。

5. 子育て環境が良い!

湘南はファミリー層も多く、子ども向けのイベントや公園が充実しています。海辺でのんびり遊ぶ家族連れの姿もよく見かけ、自然の中でのびのび子育てができます。

砂浜は天然の遊び場で、潮だまりで生き物を観察したり、砂遊びをしたりと、五感を使った体験ができます。また、季節の変化を肌で感じながら成長できる環境は、子どもの感性を豊かにします。

地域コミュニティも温かく、ご近所づきあいや子育てサークルなども活発。移住してきた若いファミリー同士のつながりも生まれやすく、子育ての情報交換や助け合いができる環境があります。

湘南エリアには自然と触れ合える体験型の教育施設や、自然派志向の保育園・幼稚園も多いのも特徴。また、地元の祭りや伝統行事も盛んで、地域文化に触れる機会も豊富です。

湘南暮らしのデメリット

理想的に思える湘南暮らしですが、実際に住んでみると気づくデメリットもあります。これから湘南への移住を考えている方は、以下の点もぜひ参考にしてください。

1. 観光客が多く、渋滞しやすい

特に夏場の海水浴シーズンや、週末の観光シーズンは人が増えます。駐車場が埋まりやすく、道路が渋滞することも。地元民は裏道を駆使するなど工夫が必要です。

江の島や鎌倉など人気スポット周辺は、ゴールデンウィークや夏休みシーズンはかなりの混雑。地元の人は「夏の週末は海に近づかない」というルールを持っている人も多いほどです。

また、コロナ禍以降、都心から移住してくる人も増え、以前よりも静かだった平日も人が増えた印象があります。人気のカフェやレストランは常に混雑していることが多く、事前予約は必須です。

トレンドスポットへ行くときは時間帯を考えたり、観光客があまり知らない穴場スポットを開拓したりと、地元ならではの工夫が求められます。

2. 物価が高め

湘南エリアは人気がある分、家賃や物価が高め。特に観光地に近いエリアはランチやカフェの値段が都内と変わらないこともあります。ただし、ローカルなスーパーや直売所をうまく活用すれば、食費を抑えることも可能です。

特に不動産価格は高騰傾向にあり、海が見える物件や駅近の物件は都内の人気エリアと変わらないか、場合によってはそれ以上の価格になることも。湘南の中でも、鎌倉・江の島近辺、逗子・葉山エリアは特に高額です。

一方で、平塚や茅ヶ崎の一部など、比較的リーズナブルなエリアもあるので、予算に応じた選択肢を探すことは可能です。また、海から少し離れた内陸部は割安な傾向があります。

地元の方が利用するスーパーや商店街は意外とリーズナブルなので、観光客向けのお店と上手く使い分けることで生活費を抑えることもできます。

3. 電車が混む&交通の便が悪いエリアも

湘南エリアは東京へのアクセスが良いものの、朝の通勤ラッシュは避けられません。特にJR東海道線は通勤時間帯は非常に混雑します。湘南新宿ラインや湘南モノレールなど複数の路線を上手く使い分けるのも地元民の知恵です。

また、エリアによっては駅から遠い場所もあるため、車移動が必須になることも。公共交通機関のバスは本数が少なく、時間通りに来ないこともあるため、車がないと不便なエリアも少なくありません。

特に子育て世代は、保育園や習い事の送迎などで車が必須になることが多いです。ただし、駐車場代や維持費なども計算に入れておく必要があります。

自転車移動が便利なエリアもありますが、坂の多い地域では電動アシスト自転車が重宝します。私は普段の買い物や近距離の移動は自転車を活用しています。

4. 湿気が多い&塩害の影響

海が近いので、湿気が多く洗濯物が乾きにくいことも。特に梅雨時期は湿度が高く、室内干しでも乾かないことがあります。除湿機やサーキュレーターは湘南住民の必需品とも言えます。

また、塩害で車や家の外壁が傷みやすいのでメンテナンスが必要です。海に近い物件ほど塩害の影響は大きく、金属部分の錆び、電子機器の故障、窓ガラスの曇りなどが起こりやすくなります。

家を建てる場合は塩害対策をしっかりと施し、定期的なメンテナンスも考慮した計画が必要です。車も塩害対策のコーティングや洗車を定期的に行うことをおすすめします。

さらに、海に面している地域では津波のリスクもあるため、防災意識を高く持つことも大切です。ハザードマップで自宅周辺の安全性をチェックし、避難経路を確認しておくと安心です。

まとめ:湘南暮らしはこんな人におすすめ!

実際に湘南に住んでみて、私が思う「湘南暮らしが向いている人」と「あまり向いていない人」をまとめてみました。

湘南暮らしにピッタリな人

  • 自然が好きで、ゆったりとした生活を送りたい人
  • 海の近くで健康的なライフスタイルを送りたい人
  • おしゃれなカフェやローカルの雰囲気を楽しみたい人
  • 子どもを自然の中でのびのび育てたい人
  • アウトドアアクティビティが好きな人
  • 地域コミュニティに参加したい人
  • 忙しい都会生活からスローライフに切り替えたい人

湘南暮らしがあまり向かない人

  • 渋滞や観光客の多さが気になる人
  • 家賃や物価の高さが気になる人
  • 電車移動がメインで、通勤ラッシュが苦手な人
  • 都会の利便性や遅くまで営業している施設を求める人
  • 湿気や塩害の対策が面倒に感じる人
  • 深夜まで賑やかな飲食店や娯楽施設を望む人

私の湘南暮らし体験談

私は実際に湘南で暮らしてみて、最初は「物価高いな…」と思うこともありましたが、今では「やっぱり湘南に住んでよかった!」と思っています。特に、朝の海辺の散歩や、地元の新鮮な食材を楽しめることは湘南ならでは。ピラティスを通じて健康意識も高まり、自然の中でのびのびと暮らせるこの環境に感謝しています。

季節ごとの楽しみ方も見つかってきました。春は少し早起きして海辺の桜並木を散歩すること、夏は人の少ない早朝や夕方の海水浴、秋は台風後の波を見に行くこと、冬は澄んだ空気の中での富士山と海のコントラストを眺めることなど、一年を通じて湘南の魅力を感じています。

また、移住して数年経った今では地元の友人も増え、子育て仲間や趣味の仲間とのつながりが広がってきました。都会では得られなかった「ご近所づきあい」の温かさも感じています。

もちろん、観光シーズンの混雑や、家賃の高さなど、デメリットを感じることもありますが、それを上回る魅力がこの土地にはあります。特に子どもたちが自然の中で伸び伸びと育っていく姿を見ると、湘南に移住して正解だったと実感します。

湘南暮らしに興味がある方は、まずは短期滞在で四季を通じた魅力とデメリットを実感してみることをおすすめします。そうすれば、自分に合った湘南エリアや暮らし方が見えてくるかもしれません。

湘南暮らしに関心のある方の参考になれば嬉しいです!